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「豆盆栽」これだけ覚えれば始められる!

 

 

盆栽は、BONSAIで通じる世界的なカルチュアになっています。
小さな鉢のなかにあるのはサイズダウンした「壮大な自然」です。

その盆栽のなかで最近話題なのが「豆盆栽」です。これは割とフレンドリー。
手のひらにすっぽりおさまるサイズの鉢に、カエデやマユミ、カイドウなどの落葉樹。
アカやクロのマツ、多肉植物などを植栽したもの。

リビング、キッチン、トイレ、パソコンの横。朝日が入るベットサイドとか。
家のなかのいろんな場所にピンポイントで置かれています。
なんとなく気分が下がった時、たった数ミリのカエデの葉や小さなピンクの花、
若葉色の大豆くらいの実がふと視線に入ると、すこしだけ助けられたような気持になれます。

この記事では、そんな豆盆栽との付き合い方を、内容は濃く、
サイズダウンして見ていきますね。

 

豆盆栽を仕立てるために準備するもの

 

 

「盆栽というと難しいだろうな」と思われがちですが、手順とポイントさえ押さえておけば、
初めてでも簡単につくることができます。なお盆栽は、つくることを「仕立てる」というらしいです。
仕立てるために必要なのは、道具、用土、種木、苔、鉢です。

 

道具
必要な道具は100円ショップで購入しましょう。
ハサミ(ガーデニング用)・ラジオペンチ・ニッパー・筒形スコップ(土入れ)
鉢底ネット(土の流失防止)・園芸用ワイヤー・竹ぐし・ピンセット

用土
市販の盆栽用の土を使うのが手っ取り早く、経済的です。

種木
盆栽の原木は種木(たねぎ)と呼ばれます。ビニールポットやプラスチックの鉢に入った種木は
ホームセンタ―やガーデンショップで購入してください。
葉にツヤがあって、幹や枝に傷がなく、見るからにいきいきとしたものを選ぶのがコツです。


表土に苔を張ることで見栄えが格段にアップします。地表からの水分蒸発も抑制されます。


種木と鉢の調和は盆栽の魅力そのものです。厳選した種木にどんな鉢を合わせるか、
とても楽しい作業です。鉢だけを楽しむ愛好家がいるくらいですから。
形、深さ、模様など種類は様々です。ポイントは種木とのバランスです。
何種類か鉢を用意して、実際に種木を合わせて選ぶのをおススメします。

 

 

豆盆栽を実際に仕立ててみる

 

 

道具と材料がそろったので実際の仕立て方を見ていきましょう。

 

1. 種木の姿を整える(鉢の大きさに合わせて余分な枝葉をカットする)

2. ニッパーでワイヤーをカットして枝にらせん状に巻いて樹形をつくる

3. 種木をポットから取り出し、竹ぐしで根をほぐしながら土を落とす

4.鉢底ネットを固定する
鉢底の水抜き穴にネットをセットします。ニッパーでワイヤーを2cmほどにカット。
穴の上にネットを置き、ワイヤーのわの部分を上にしてネットに差し込む。
鉢底に突き出たワイヤーをラジオペンチで折り返し固定。

5. 種木を支えるためのワイヤーを通す
鉢底の底(裏)側からU字形にワイヤーを通し表に出しておく。長めに。

6. 鉢に赤玉土(小粒)を鉢底ネットが隠れるくらい入れる(排水をよくする)

7. 種木を鉢に入れる
枝のバランスを見ながら正面を決め、種木がくずれないように押さえながら入れる。

8. きっちり土を入れ込む
盆栽用の土を入れ、竹ぐしを使って根と鉢のすき間に土を入れ込む。

9. 種木をワイヤーで固定する
出しておいたワイヤーをラジオペンチで種木の根元に巻きつける。

10.吸水させる
ボウルに鉢の深さの3分の1くらいまで水を張り、鉢ごと浸して吸水。

11.苔を張る
水で湿らせた苔を土の部分が見えなくなるくらい、ピンセットで張り付ける。

 

完成です!

 

豆盆栽の失敗しない育て方

 

 

豆盆栽と上手に付き合うためのポイントを見ていきます。
基本的には他の植物と同じです。

 

置き場所

屋外に置く場合は、日当たりが良く、適度に風の通る場所がベストです。
西日が当たる場所は日除けが必要です。コンクリートの上は照り返しがあるのでNG。
室内では、日がよく差し込む窓辺がいいでしょう。ただなるべく外の光も当てたいので
1日2~3時間、または2~3日のうち1日は戸外に出して日光浴させてあげて。
寒い地域では冬場外で育てるのが無理な品種もあるので、
その場合、冬の日光浴は我慢してもらいましょう。

 

水やり・肥料

豆盆栽は小さな鉢なので乾きも早く、水が切れるとすぐに枯れてしまいます。
特に夏場は気をつけてください。用土が乾いたらたっぷり鉢底から水が流れ出るくらい
与えるのが基本です。種木の種類によっても変わりますが、春と秋は毎朝1回、
冬は2~3日に1回を目安にしてください。
肥料も切れやすいので、遅効性の有機性肥料を鉢土の上に置いてあげてください。
3月から6月、9月から11月にかけて。真夏と冬は与えません。

 

まとめ

 

 

自分で仕立てたものでも市販品を購入しても、
手にしたその日から豆盆栽とのくらしが始まります。

植物を育てるときに必要な3つの要素は日光、水、風通し。豆盆栽でもそれは同じです。
植物の品種や季節、置いた場所の環境で変化をつけるのも同様。
植替えや病害虫の防除などについても基本変わりません。

ただ、小さい分、水や肥料を少量ずつ回数多く与える必要があります。ここポイントです。

それだけ忘れずにいてもらえれば、豆盆栽はあなたの気持ちを和ませてくれる、
「極小ガーデン」になってくれるはずです。

 

 

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