メンテナンス

育てていくための庭木の剪定②

 

今回は、庭木としてポピュラーで人気のある樹種の剪定のポイントを見ていきたい
と思います。

 

剪定作業時の服装や道具についても載せておきます。

 

人気のある樹種の剪定のポイント

 

コニファー類

 

 

コニファーとは、もともとは針葉樹を意味する言葉でしたが、現在では観賞用に
品種改良された外来種を、コニファーと呼ぶことが一般的です。

 

コニファーは自然と樹形が整うので、最初は飛び出した枝を切り戻す程度でいいで
しょう。刈り込むときは、上は強め、下は弱く、本来の樹形を意識して行ってください。

 

 

カイズカイブキ

 

 

手入れは枝葉の輪郭線から飛び出している徒長枝や、内側でからみ合っている枝を
間引いて、日当たりや風通しを良くするのが、大切です。

 

生垣の場合は、刈り込みバサミを使用してもかまいません。

 

葉先が茶色くなることがありますが、数週間で新芽が伸びて目立たなくなります。

 

 

シマトネリコ

 

 

シマトネリコは生長が早く、すぐ大きくなるので、若木のうちに芯を止めたりする
などしておいたほうが良いでしょう。

 

古く太くなった枝は間引きして新しい枝に更新して葉数を少なくし、しなやかな
やわらかい印象を維持します。

 

 

アオダモ

 

 

アオダモの剪定は基本的に、樹形を整える程度におさえます。

 

先端をすかす場合は、三叉に枝分かれしている部分を選び、両側の枝は残して、
真ん中の枝を株元から切ります。

 

枝先の柔らかさを保つために、先端の切りつめよりも株元から切って新しい枝を
出させるのです。

 

 

カエデ類

 

 

カエデ類は落葉後すぐに剪定することが必須です。大きくしたくない場合は、
主幹や主枝の枝分かれしている部分で、長いほうの枝を元から間引き、短い枝に更新します。
確実にひと回り小さくすることが出来ます。

 

カエデ類の葉先は手で折ると自然な感じに仕上がります。

 

 

剪定作業時の服装と道具

 

剪定に適した服装

動きやすい服装が大事ですが、とにかく安全が第一です。頭を保護するための帽子、
保護帽は必ず着用してください。

 

枝から目を守るためのゴーグル。

 

剪定用具は専用のケースに入れてベルトに取り付けてください。いわゆる腰道具に
してください。便利ですから。

 

擦り傷防止と虫刺され予防に、夏でも長袖、長ズボンです。ズボンは、ひざの屈伸
しやすいもの。

 

手甲や脚絆を使えればベストです。手袋は軍手でもいいんですが、革製か布製の薄手
のものが、作業しやすく、通気性にも優れています。

 

脚立を使う場合は、安全帯を忘れずに。

 

 

剪定道具

 

木バサミ

直径1cmくらいまでの枝を切ります。直径5mm以下の細い枝は刃先で、
5mm以上の枝は刃元のほうで深くはさんで切ります。

 

細かい枝が込み合っているところなどがきれいに切れます。

 

 

剪定バサミ

直径2cmくらいまでの枝をきることができます。枝を切るときは受け刃を向こう側に、
切り刃を手前にして、枝をはさんで向こう側に押し込むように回して切ります。

 

刈り込みバサミ

両手を同時に動かすのではなく、利き手でないほうの手で柄の中ほどを握って固定し、
利き手を動かして使用します。そうするとブレずにきれいに刈ることができます。

 

玉物の曲面部などはハサミを裏返しに使うと美しい丸みがつけられます。

 

生垣の天端も裏返しのほうがスムーズです。

 

剪定ノコギリ

 

ノコギリで太い枝を落とす際には、切り枝の先のほうを一方の手でしっかりと支えて
枝が動かないようにしてから、ノコギリを引きます。

 

ノコギリは手前に引くときに切れるので、引くときは強く、押すときは軽く戻します。

 

 

植木屋さんに頼むのではなく、自分で剪定するときは、
とにかく楽しみながら、ゆっくりやってください。

 

そのほうが続くと思いますし、続けていけば愛着も増していきます。

 

 

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