カラーリーフは、緑色一色ではない葉色を持つ植物の総称です。赤、紫、白、銅色、斑入りなど多彩な色があり、花壇や寄せ植えに彩りを添えてくれます。
花に比べると手入れが簡単で、手間がかかりません。季節の移ろいで葉色や形が変化していくので長期にわたって楽しむことができます。
この記事では、ほぼ植えっぱなしでおしゃれな庭作りが可能なカラーリーフの、選び方と育て方のポイントを紹介します。
育てにくいときは鉢植えにして楽しむ
葉の色や形が個性的なカラーリーフの中には、繁殖力が強すぎて巨大化し他の植物とのバランスが取れなくなる場合があります。そういうときは鉢植えを活用すると、根が成長しすぎないので上手くコントロールできます。
見た目が良くて植えたけれども、寒さに弱くて冬枯れしてしまうという品種も、鉢植えにして軒下や室内に移動すると引き続き楽しむことができるでしょう。
センスがあると感じる草花の組合せ
わが家の定番の花壇に、カラーリーフを少しプラスするだけでも、センスがあると感じる庭を演出できます。
個性的な草花の組合せを考えてみましたので参考にしてください。
・冬~春の花壇向き(12~4月)
パンジーのフリフリ系や八重咲きストックと、個性的なパセリやスイチャードを合わせます。花色の色目は同系か2色程度に合わせるのがポイントです。
・初夏~夏の花壇向き(5月~8月)
定番のペチュニアの他、初夏はデルフィニウム、ジギタリス、夏は大輪ダリアや銅葉カンナなど背丈のあるタイプを選ぶとアクセントになっておしゃれです。これらに、ホスタやコリウスなどのカラーリーフを合わせてみてください。
・秋花壇向き(9月~11月)
赤や紫花のセージ類に、ベニセツム、パープルファウンテングラスなどを組合わせるのがおすすめです。
放っておいても育つグランドカバー
グランドカバー類にも、さまざまなカラーリーフがあります。グランドカバーは強健な性質のものが多く、一度植えたら放任主義でOKなので育てるのに苦労しません。
ただし、逆に、育ちすぎには要注意です。勝手に伸びるので、気がつくと想定外のところまで伸びていることがよくあります。
茂り過ぎると、内側が日照不足になったり風通しが悪くなったりするので、「伸びてきたな」と思ったら切り戻ししましょう。それでも茂って困る時は、一度掘り返して株分けしてください。
ディコンドラのように親株からつるを横に伸ばして子株をつくるランナー系は、子株ができたら親株はカットします。地下茎を伸ばして増えるアジュガなどは、あらかじめ土の中に仕切りを入れておくか、鉢植のまま植えると繁殖をセーブできます。
クリーピングタイムなどのこぼれ種で増えるタイプは、思わぬ場所から芽を出すことがあるので注意してください。「ここは困る」という場合は早めに芽を抜くことです。
まとめ
おしゃれな庭は作りたいが、手間はあまりかけたくないという方に、多用していただきたいのがカラーリーフです。特にグランドカバーとして流通している植物は、放っておいても育つのでおすすめです。
カラーリーフを定番の花壇に加えて、センスのある庭作りに、ぜひ挑戦してみてください。