「そもそも庭のデザインについて見当もつかない」
「草花をおしゃれに見せたいがどうすればいいのか」
「まるで小学校の花壇みたいと言われてショックをうけた」
SNSや雑誌で、庭木と草花をナチュラルな印象で植えてあるのを見て、自分もやろうと思ったがイメージ通りにいかないという方も多いでしょう。
この記事では、自宅の庭をナチュラルガーデンにしたい方向けに、覚えておいてほしいポイントをいくつか紹介します。
ポイントは背景・アクセント・高さの3つ
庭のデザインといっても難しく考える必要はありません。ポイントは、背景、アクセント、高さの3つです。
背景とは、レンガの塀やウッドフェンス、生垣などのことですが、建物を背景として捉えても構いません。この背景と合いそうな色や高さの植物を何点か選びます。
次にアクセントになる庭木や草花をどうするかを考えます。家族や訪れた人に特に見せたいもの、いわゆるフォーカルポイントです。
植える植物や雑貨などのアイテムは高さのバランスを意識してください。例えば、寄せ植えの鉢の高さをあえてバラバラして、さらに地面に置くだけでなくテーブルにも載せるとおしゃれな印象になります。
フェンスやシンボルツリーに中木や低木をプラスして、草花の寄せ植え鉢を配置するだけで、ぐっと庭らしくなるはずです。動線を考えて、レンガの園路などを設置すると、さらにおしゃれになります。
ナチュラル感は計画的なバラバラ感で
花壇を含めた庭のナチュラル感は、全体的なバランスを考えながら植物の色、丈、並べ方に変化をつけて、あえて統一感を出さないことで生まれます。
例えば、小学校の花壇などで見ることが多い、大きい花、派手なカラーコーディネート、規則的に植え付けるというパターンにしないことです。ただし、無造作に植えるということではなく、前述の背景、アクセント、高さを意識して事前に仕上りを想定してバラバラ感を演出することをおすすめします。
例えるとすると、庭全体を「寄せ植え鉢」をつくるように構成することです。
草花の色は鮮やかさより洗練さがポイント
一般的な公共花壇などでは、1㎡当り何株植えるとか、株間は何cm離すとかの目安があります。しかし、自宅の庭にナチュラルなおしゃれ感を演出するなら、あえて規則正しく植えるのはやめましょう。
高さや姿の違う種類の植物を混植し、手前は低く、後ろに背の高い植物を植えるなどの工夫が必要です。ボーダーガーデンやワイルドフラワーのミックスを検討してみるのもおすすめです。
草花の色は、ホームセンターの売り場にあるような赤、青、黄色ではなく、カラーリーフを多用して緑と白で統一すると洗練さがでます。とにかく、原色系の花色の植物は、ポイントカラーや差し色としてプラスする程度にするのがポイントです。
まとめ
ナチュラル感があって、おしゃれな庭のデザインのポイントは、背景、アクセント、高さの3つを意識しながら自然なバラバラ感をだすことです。その一つの考え方として、庭全体を「寄せ植え鉢」をつくるように構成することを提案しました。
庭に広さがあって、樹木だけでナチュラルガーデンをつくるときも上記の3つのポイントは有効ですが、さらに奥行や四季の移ろいを加味することが必要になります。