新築住宅の施工では、施主様 → 元請様 → 当社(下請)という流れが多いです。
今回は、施主様から当社への直接のご依頼でした。
お客様の要望は、建築工事の完成と同時に、植栽工事も完了していてほしいというものでした。
ということはどうしても、元請様の建築工事と植栽工事の施工が重なる時期があるということです。
元請様としっかり打合せして、建築工事の邪魔になったり完成部分を汚したりしないように施工しなければなりません。
今回は、元請様のご配慮もあり、非常にスムーズに施工することができました。
設計図面に植栽配置図を上書き
上記配置図は、建物外構の設計図面に、植栽計画の内容が分かるように上書きしたものです。
見積書を提出する際に添付して、内容をお客様に説明しました。
すぐに了解をいただきましたので、後は、元請さんとの施工時期の調整です。
工程表をいただいて、建築工事や外構工事の支障にならないように日程を調整しました。
3~4回に分けて、作業をする段取りです。
A区画の施工状況
A区画は、メインの庭となる中庭の植栽です。
建物の複数位置から観賞される庭なので、樹木の配置には十分留意しました。
季節で花が楽しめる花木は、花色が違うものを選びました。
ツツジも、春から夏にかけて、どれかには花が付いているように開花期の違うものを選定しています。
さらに、その周りに地被類を配置して、緑が目を休めるようにしました。地被類は、最初は小さめですが、すぐにボリュームがでてきます。
B区画の施工状況
お風呂場前には、2m以上のフェンスがあり陽当たりが期待できないので、日陰に強い植物と景石で飾っています。
C区画の施工状況
和室前の植栽は、塩ビの四ツ目垣で和風の雰囲気を演出しました。
建物の中から見て、ベストな位置で配置しています。
D区画の施工状況
玄関前のシンボルツリーは、株立ちのメイゲツカエデです。
高木なので支柱が必要なのですが、見栄えとスペースを考えて、自前で地下支柱を設置しました。
簡易的な作りですが、意外としっかり効いて動きません。
まとめ
お客様のご要望通り、建物の竣工と同時に、植栽工事も完了させることができました。
お客様にもたいへん喜んでいただきました。
季節の移ろいを感じられる庭を楽しんでいただけたら、造園屋としてこれ以上うれしいことはありません。