エアプランツという名前の由来は、空中の水分で育つというところからきています。
でも、もっと特徴的なのは、ほかの樹木や岩石に着生して生きているというところです。
「何かを頼らずにはいられない性質を持っている」
これを忘れないことが、エアプランツを枯らさないで育てる第一歩です。
この記事では、エアプランツを失敗しないで育てる方法を見ていきます。
エアプランツについて
エアプランツは、手軽な値段で手入れも簡単ということで人気の植物です。
特徴と楽しみ方についてまとめてみました。
エアプランツの特徴
エアプランツの原産地は北米南部から南米です。
ジャングルや原生林で、大きな岩の岩肌や大木の樹皮に張り付いて生きてきました。
そんな厳しい環境で種をつなげてきたツワモノです。
観葉植物はインテリアグリーンとも呼ばれ、オフィスやリビングの雰囲気を和らげます。
エアプランツも大きなくくりでいうと観葉植物ですが、その特徴は見た目の躍動感です。
様々な曲線と色彩の葉を持つ、生命力あふれるオブジェです。
ただ、ポツンとテーブルやソファの上に置かれてもおさまりがよくありません。
何かと組み合わせることによって、いきいきと魅力的になるのがエアプランツです。
それが遺伝子に刻印されている性質を利用したスタイルなのです。
エアプランツの楽しみ方
エアプランツを楽しむとき、一番注目したいのはコンビネーション、組み合わせです。
たとえば、流木。自然のなかで味わい深い姿形になった流木に、
配色やバランスにこだわって配置・着生させると、それはもうプチガーデンです。
最初から流木にエアプランツを着生させたものも販売され人気が高いです。
ほかにはエアプランツをコルク版や木製フレームに飾ったもの、360度から楽しめる
テラリウムやグラスに入れたもの。ドライフラワー素材のリースやプラントハンガーに
引っかけたものなどがあります。
これらは通販サイトで簡単に購入できますが、手作りに挑戦してみるのも楽しいです。
エアプランツを育てるときのポイント
エアプランツを購入して育てたい、自分なりに組み合わせたいと思った時のポイントを
まとめてみました。
育て方のポイント
・エアプランツが安定してみてくださいおさまる容器に入れるか、着生用の素材に付ける。
・乾燥を防ぎ、発根を促進させるため、根の部分はミズゴケや細かいバークチップで隠す。
・ミスティング(霧吹き)は、葉全体に週に1~2回程度。
・乾燥する季節は回数を増やし、湿度の高い時期や冬場は少なめ。
・冬場は夜中の低温に気をつけて、夕方の水やりは控える。
・水がいつまでも葉や根の部分に残っていると「腐れ」を起こすので水切りする。
・ソーキング(水浸し)は品種を選ぶので注意。
・光は直射日光ではなく、レースのカーテン越しで。ただ一日中暗いところはNG。
以下は、流木にエアプランツを着生させるコツです。
・白い根がでているエアプランツを選ぶ
・根を流木にしっかり密着させる
・結びつけるときはワイヤーでなくテグス(釣り糸)を使う
・根が隠れる程度にミズゴケをまわす
根のおさまりがよくないときは、小石やバークでかこって固定してみてください。
熱帯の植物らしく、エアプランツにも鮮やかで派手な花のつくものが多いです。
なかなかつかない花が咲いたときは感動ものです。
ぜひ、チャレンジしてみてください。