ストレス社会といわれて久しい現代。
ペットに癒されているという方は多いと思います。
植物はどうでしょう。
植物は動物のように鳴いたりあまえてきたりしません。
でもうまく育てると、新しい葉が芽吹き、花を咲かせたり実をつけたりします。
無口だけど、ちゃんと手入れをすれば応えてくれるところにハマる人が多いようです。
「花が咲かなくなったのは何故だろう」
「水や日当たりはどうかな」
無口な植物を思っていろいろ手入れをします。
これって、思いやりですよね。やさしさです。
手入れがうまくいって元気のない植物が復活するとうれしくてストレスも消えます。
植物と暮らしてやさしさを育てましょう。
ここでは植物を育てるときに「ここだけは押さえてほしい」というのをまとめてみました。
参考にしてください。
植物が生長するのに必要なもの
植物は芽をだし花を咲かせ実をならせるというプロセスを繰り返して成長しています。
このプロセスのどの部分にも、絶対に必要なものは、温度と水と光です。
植物の種類や育つ環境によって多少の変化はあっても、これが原則です。
温度
樹木や花を植えるのに最適な時期は春だとよく言われます。
この理由が温度です。植物の生育に最も適しているのは15℃~25℃だからです。
5℃以下になると、植物は休眠します。
水
植物は光合成で糖をつくりだします。これが植物の栄養やエネルギーになります。
このとき二酸化炭素ととも必要とされるのが水です。
葉でつくりだされた糖類を根や実に運んでいるのも水です。
光
植物が生長するために必要な光合成に欠かせないのが太陽の光です。
種類や環境、プロセスによって必要な光の量は大きく違ってきます。
でも、全くの暗闇で育つ植物はありません。
植物の生長と各部位の働き
植物が生長できる絶対条件が、温度、水、光ということがわかりました。
さらに元気に育てるために必要なのが、風通しと適度な温度、そして肥料です。
風通しが悪いということは、空気の流れが悪いということです。
そうすると光合成に必要な二酸化炭素が足りなくなります。
蒸れて病害虫も発生しやすくなります。
植物の種類にもよりますが、乾燥が続くと水分が蒸散して水めぐりが悪くなります。
光合成で栄養をつくり葉に蓄えることも根や幹に運ぶこともできません。
植物が花や実をつけるには大きなエネルギーが必要です。
生長の様子を見ながら適度に肥料を施すことで、植物は元気を取り戻します。
植物はどのようにして環境や外的要因と結びつき、生長しているのでしょうか。
それには植物の各部位の働きを見ていく必要があります。
根の働き
根の働きは大きく二つあります。
地中の養分や水分を吸収することと地上部をしっかり支えることです。
根は水や養分を求めて伸びていきます。生長を支える根が伸びやすいこと。
これは植物にとって大切な環境のひとつです。
茎の働き
茎は根が吸い上げた水分や栄養分、葉が光合成でつくった糖類の通り道です。
その表皮は根や葉に比べて丈夫でしっかりしています。
内部を守り乾燥を防ぎながら、骨格のように全体を支えてもいます。
植物が新しい細胞をつくりだす「形成層」もここにあります。
葉の働き
植物は葉の表面にある葉緑体という粒の中で光合成をします。
そうやって自分が生長するのに必要な栄養分を作り出しているのです。
光が足りないと葉の色は濃くなりますが、葉は痩せていきます。
逆に光が強すぎると、葉色は薄くなり、葉焼けを起こしてしまいます。
光合成がうまくいってないと思ったら肥料が必要です。
おおまかに、植物の生長に必要な環境と各部位の働きについて見てきました。
これだけでも知っておけば、植物を育てるとき大きな失敗はなくなります。