施工事例

街の植木屋さん、いよいよ本格始動です!

 

日中の最高気温が10度を超えるようになり、風の冷たさもかなり
緩んできました。赤茶けてしまっていた常緑のツツジの色も、
だいぶ緑色になってきています。これから、ぐんぐん温度も上がり、
過ごしやすくなってくると思います。

 

こうなってくると植木屋の忙しい日々の始まりです。

 

去年の秋終わりくらいに、春になったら庭をすっきりさせたいと
頼まれていたお客様の庭の手入れをしました。

 

こちらの庭は、庭木自体が大きくなってしまったことに加え、
最初につくった庭に、どこかで見て気に入って購入した木を追加
しているうちに、うっそうとした庭になってしまった、とのことです。

 

庭木の剪定も丸2年やっていないそうです。

 

お客様の第一の要望は、庭木を全体の3分の1くらいは間引いてほしい
いうことでした。何日か前に、伐採(除根はしない)する木に、
お客様と一緒にピンクのテープで目印をつけました。
残す木もできるだけ小さく剪定してほしいということです。

 

ただ、周囲の建物からの視線を遮ってくれている木は残します。
同じ種類でだぶっている木を中心に、庭のバランスをくずさないように、
全体を見ながら伐採する木を決めました。

 

 

手入れに入る前の様子

 

作業がほぼ完了した後の状況

 

庭から見る目線の高さに見事なシダレモミジがあり、その手前の低いところに
珍しい寝松が植えられているのがわかると思います。さらに、その下は枯山水の
流れになっていました。

 

背景として、オンコの段造りの仕立物がいくつか配置されています。
庭を散策するときに、足元を照らしてくれる灯火(電燈)もありました。

 

剪定してあげることで、この庭の最初の設計の意図が、浮かび上がってきました。
それぞれの樹木がちゃんと考えて配置された、和風庭園の姿がよみがえったのです。

 

 

大切な庭にゴミを残さず、きれいにして帰るのも、植木屋の大事な仕事です。

 

 

 

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