北海道函館市の造園会社「人と緑をつなぐ会社」

高瀬環境緑化 株式会社

ガーデニング

共生植物(コンパニオンプランツ)で菜園の収穫量アップを目指す!

2019年3月10日

 

共生植物=コンパニオンプランツとは?

 

 

植物同士にも相性があるって聞いたことありませんか。
2つの異なる種類の植物を植えても、お互いの邪魔をしないばかりか、双方あるいは
一方が良く育ち、その結果、野菜のトータルの収穫量が増える。

 

こういう関係の植物をコンパニオン(仲が良い)プランツ(植物)といいます。
本来植物は、厳しい生存競争の中で生き残るために、他の植物を排除しようと
します。日光をより浴びるために高く広く伸びようとしたり、栄養や水分を
より吸収しようと根を少しでも伸ばそうとします。さらには、他の植物が
嫌がる物質を分泌することさえあります。

 

ところが、野山を散歩して見てみてください。
同じ場所で様々な植物が共存してもいます。互いに成長を妨げないばかりか、
場合によってはお互いの生長に役立っているようにも見えます。
こういう植物の関係を野菜に見出して応用できないか。
より自然な方法で無理なく収穫量をアップできないか。
これが、コンパニオンプランツの発想の原点です。

 

 

コンパニオンプランツをおススメしたい方

 

家庭菜園で農薬、化学肥料を使わない「有機栽培」を目指している方にこそ、
このコンパニオンプランツはおススメです。

 

コンパニオンプランツには病害虫の予防に役立つ組み合わせがたくさんあります。
効果は農薬ほどではありませんが、そばに植えておくだけで効果が期待でき、
何よりも安全、安心です。

 

組み合わせで多様な野菜を育てることで、それだけ環境が多様になり、
特定の病害虫が大量発生することが少なくなり、土壌には様々な微生物が育ち、
豊かな土になります。

 

 

基本的な組み合わせ

 

コンパニオンプランツを組み合わせようとするとき、基本になることがあります。
「互いに異なる性質のものを合わせるとよく育つ」というものです。

 

草丈の高いものと低いもの、日光が好きな野菜と多少の日陰でも育つもの。
土の中で深く根が伸びるものと浅く広く伸びるもの。
系統的に遠い植物のほうが相性がいいのです。

 

たとえば、発芽した時に葉が2枚出る双子葉植物(アブラナ科、ナス科、マメ科など)
と、1枚しか出ない単子葉植物(イネ科、ユリ科、サトイモ科)を組み合わせると
うまくいくのです。

 

 

コンパニオンプランツの3つの効果

 

コンパニオンプランツの考え方を利用することで、3つの効果を目指すことが
できます。

 

害虫を防ぐ

害虫は究極の偏食で生きています。自分の好きな野菜だけ食べて、嫌いな野菜には
見向きもしません。この性質を利用して、異なる野菜を植えることで、害虫の
被害を減らします。

 

病気を予防する

病原菌の増加を防ぐには、土壌の微生物を多様にすることが大切です。
コンパニオンプランツを植えることで異なる根菌が生まれ、微生物が多様になること
で病原菌を退治する働きも期待できるようになります。

 

たがいの生育をうながす

異なる植物を一緒に育てることで、根の働きが活性化します。
様々な養分が無駄なく有効に利用されます。例えば、マメ科の植物の根粒菌が固定化
した窒素は、となりに植えた他の野菜の根にも吸収され、良く育つようになります。

 

 

 

害虫を防ぐ組み合わせ

 

ひとことで害虫を防ぐといっても、いくつかの方法があります。

 

色や香りの違う野菜を植えてかく乱する。

害虫を別の場所に集めるために、一部の野菜をおとりに使う。

すこし高度になりますが、害虫を退治してくれる益虫を増やす。

 

家庭菜園では、多品目を育てるので比較的害虫被害は少ないのですが、
コンパニオンプランツという考え方を取り入れることで、さらに害虫に強い畑を
つくることができます。

 

アオムシよけの組み合わせ、キャベツ × レタス

キャベツやブロッコリー、チンゲンサイなどのアブラナ科の野菜によくつくのが、
アオムシ(モンシロチョウの幼虫)やヨトウムシ(ヨトウガの幼虫)です。
彼らは香りや色などによって野菜を見分けています。それ以外の野菜に卵を
産みつけることはありません。

 

植物は他の植物が近くではびこらないように生育を抑制する物質を出すことが
あります。これを「アレロパシー」とか「他惑作用」といいます。

 

キャベツはアブラナ科ですが、レタスはキク科です。人間からすると似ていますが、
種としては別物なんです。このレタスをアオムシやヨトウムシは嫌がります。
近づいてこなくなるんです。

 

この考え方を利用すると、
キャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、コマツナ、チンゲンサイ、
などと、レタス、チコリ、シュンギク、ヨモギなどを混植すると、害虫を防ぐこと
ができます。

 

シソ科独特の香りでアオムシを忌避、ブロッコリー × サルビア

サルビアといえば、初夏から秋に咲く赤い花が印象的です。
シソ科のハーブに共通する独特の香りが、アブラナ科野菜に産卵する
モンシロチョウやコナガを寄せつけません。

 

この考え方を応用して、
ハクサイ、キャベツ、コマツナ、ブロッコリー、チンゲンサイの近くに、
サルビア、セージ、バジル、ミントを植えてみてください。
害虫が近づいてこなくなります。

 

害虫防除だけではないマリーゴールドの効果

マリーゴールドは強い香りで「虫よけ」することはよく知られています。
キク科植物のマリーゴールドは、地上部から出る香り成分がアレロパシーの効果
をもっているのです。地下部ではネグサレセンチュウの駆除もしてくれます。

 

また、マリーゴールドには蜜を求めて、蜂や蝶などの訪花昆虫が多くやってきます。
これらの昆虫は近くで育っている野菜の花の受粉にも役立ちます。

 

それだけでなく、マリーゴールドには特定の種類のアブラムシやスリップスなどの
害虫もやってきます。これらの害虫が集まると、それを食べようとする益虫も
呼び寄せることになります。結果として、この益虫がナスやピーマン、トマトなどに
つく害虫を食べることで被害を減らすことができるのです。

 

同じ考え方を応用して、
キク科植物のマリーゴールドは、
害虫よけとして、アブラナ科(キャベツなど)に、
線虫対策として、キュウリ、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、サトイモに、
益虫を増やすことで害虫対策となるため、ナス、ピーマン、シシトウなどに、
効果を発揮します。

 

 

 

病気を予防する組み合わせ

 

土壌には1gに1億個程度の微生物が住んでいるとされています。
特に微生物が多いのは、腐葉土、堆肥などの有機物、ミミズなどの土壌生物の
まわりや通り道、植物の根の周りなどです。

 

このなかで野菜の病気の原因となるのは、細菌(バクテリア)、カビ類、ウイルス
です。連作を重ねることなどで、特定の土壌病原菌(細菌やカビ)が増えるのですが、
コンパニオンプランツは特にそうした病気の予防として役立ちます。

 

たとえば、ネギ類の根の表面につく特殊な菌は抗生物質をつくり、ナス科やウリ科の
連作障害による土壌病原菌(拮抗微生物)を退治してくれます。

 

アブラナ科の連作障害で起こる根こぶ病には、ダイコンや葉ダイコンを植えると、
土壌中の根こぶ病を掃除してくれます。また、キュウリ、カボチャ、スイカなどの
ウリ科の葉によく発生するうどん粉病原菌を退治する菌を増殖させるのが、
エンバク、オオバコなどです。

 

この考え方を応用して、

ウリ科の
マクワウリ、メロン、キュウリ、トウガン、シロウリ、カボチャ、
ユウガオ、スイカ、ゴーヤー
などに、

ユリ科ネギ属の
ニラ、長ネギ、葉ネギ、タマネギ、リーキ、ニンニク、チャイブ
などを組み合わせると、

病気を予防することができます。

 

たがいの生育をうながす組み合わせ

 

前述しましたが、マメ科は根に共生する根粒菌が空気中の窒素分を取り込むため、
多少やせた土地でも生長できるだけでなく、周囲の土壌も肥えた状態に
してくれます。つまり、窒素成分が中心の有機肥料を少しづつ施肥しているのと
同じ効果があるのです。

 

サツマイモ × エダマメ

サツマイモの栽培は手間がかからず、良く収穫できるのですが、市民農園などでは
以外に栽培している人は少ないんです。その理由は、蔦が横に広がり面積が
とられてしまうからのようです。

 

このサツマイモの蔦が広がる前に、その間隔を利用してエダマメを植えるのが
おススメです。サツマイモが蔦を広げても、エダマメは成長するにつれて、
葉や枝が上の方に伸びるので生長を妨げません。また、サツマイモの蔦が
エダマメの株元を覆い乾燥を防いでくれますし、エダマメの根粒菌はサツマイモの
生長を助けてくれます。これぞコンパニオンプランツ!といえる関係です。

 

ホウレンソウ × 葉ネギ

ホウレンソウは双子葉植物で直根型、葉ネギは単子葉植物で根が横に広がります。
多少の日陰でも育つのがホウレンソウ、葉ネギは光を好みます。
なので、近くに植えても競合することがありません。

 

ホウレンソウのような葉菜類というのは、肥料過多になりがちなのですが、過剰な
養分は葉ネギが吸収してくれます。葉菜類には、ユリ科ネギ属、単子葉植物を
混植をおススメします。

 

ナス × パセリ

ナスの株元にパセリを植えると、たがいの生長がよくなります。
パセリは多少陰になるくらいがちょうどよく育ちます。晩秋、ナスが枯れる頃
には、大株になったパセリが周囲を覆います。パセリは葉茎が育ってきたら随時
収穫できます。

 

ナスとパセリの共通点は、どちらも水分を好むことです。
ただ、水分過剰になるとナスは根腐れを起こしやすくなりますが、余分な水分は
パセリが吸ってくれます。

 

また、ナスにはアブラムシやハダニがつきますが、パセリを株元に植えると
被害が少なくなります。パセリにはキアゲハの幼虫がつきますが、これは
ナスが忌避してくれるのです。まさに共生の関係です。

 

ナス科の野菜には、パセリ、ラッカセイ、長ネギ、ショウガ、ニラなどを
混植してみてください。良く育ってくれると思います。

 

 

函館は今年、春の訪れが早い気配です。

 

春からの菜園や野菜プランターのことを想って、なんとなくソワソワ、
ワクワクされている方も多いと思います。

 

今回の「共生植物=コンパニオンプランツ」が何かの参考になれば有難いです。

 

 

 

 

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