メンテナンス

庭木についてのよくある質問②

 

庭木について、お客様からよくある質問とアドバイスをまとめてみました。

 

今回は、枝や幹、根についてです。

 

庭木トラブル Q&A

 

 高さはけっこうあるのですが、枝が太くなりません。

 土質が悪い、水のやり過ぎや乾燥、肥料が不足している等が原因です。
病害虫の影響もあります。
対策としては、原因となるものをひとつずつ潰していくことしかありません。
剪定の時、付け根近くの枝を切ると太い枝が出てきます。
必ず外側を向いた芽の上を、斜めに切り落としてください。

 

 

 幹の表面にヤニがついています。何か病気にかかってしまったのでしょうか。

 目にゴミが入ったら涙が出るように、樹木は傷がついたり虫や病気におかされると、
ヤニを出して自分の身を守ります。
周囲に害虫がいないか確認してください。いる場合は駆除剤を散布してください。
いない場合は樹脂病と考えられますので、裂け目や傷口にトップジンなどの癒合剤を
塗布してください。

 

 

 カエデを剪定したら、水がたくさん出てきました。病気でしょうか。

 水がたくさん出るのはカエデの性質です。サトウカエデは、メイプルシロップで
有名です。カエデはもともと多量の樹液を出す性質を持っているのです。
特に何もする必要はありませんが、落葉の時季に剪定すると、
枝から水が出ることはありません。

 

 

 サクラの枝から小枝がたくさん出たのですが。

 こぶ状にふくれた枝から無数の小枝が出て、ほうきや鳥の巣のようになっているのは、
天狗巣病による被害です。まず切断して焼却処分してください。感染の恐れがあります。
切り口には癒合剤を塗布してください。

 

 

 葉や枝の元気がないので植え替えしようと掘ってみたら、細かい根がほとんど
無くなっていました。何故でしょうか。

 土質は根の成長を決めます。根が生長するには土の粒が大きい団粒構造の土が
適しています。これに対して土の粒が小さく根の生長に適さない土を単粒構造の土
といいます。粒どうしのすき間が小さいため、根が窒息状態になります。
水はけも悪くなるので、根腐れや病気にかかりやすくなります。
土を耕し新鮮な空気を入れ、堆肥や腐葉土を与えてください。

 

 

 何年も育てていた株が枯れてしまったので、根元を掘り返したら、
根にコブのようなものがついています。これが原因でしょうか。

 根にコブができている場合、一番に考えられるのは根頭がんしゅ病です。
幹にも根と同様のコブがあれば、間違いありません。
土や作業道具はすべて殺菌剤で消毒してください。
病気にかかった樹木も焼却処分してください。

 

 

 ツツジを移植するとき、隣同士の根が絡んでいます。どうしたらいいでしょうか。

A ツツジは株全体を支える太い根がなく、細かい根が多くついています。
絡み合った根は、無理にほぐしてひっぱると傷んでしまいます。
軽くほぐして余分な土を落とした後、ハサミで切り分けてください。

 

 

 

 

おもな園芸道具について

 

移植ゴテ

植え付けや鉢換えなどに使う、小さなスコップです。
継ぎ手がしっかりとしていて、スコップ部分は肉厚ものが良いです。

 

スコップ

さまざまな作業で使います。スコップ部分と柄の継ぎ目がしっかりしているものが
良いでしょう。一般的に130cmぐらいのものが使いやすいといわれますが、
身長に合わせて選んでください。

 

噴霧器

薬剤を散布するときに使います。一般家庭では、電池式や手押し式
の小型のもので充分です。

 

ジョウロ

園芸にはかかせない道具です。ステンレス製、ポリエチレン製のものが長持ちします。
先端の水の出る部分が、楕円形で幅広いもの、穴が細かいものを選んでください。

 

レーキ

整地など、表面をならすときに使います。6本爪や8本爪のものが
軽くて使いやすいです。

 

草かき

雑草を取るときや、整地をする際に使います。刃先が鋭利で軽いもの
を選んでください。

 

脚立

剪定はじめ、様々な作業で使えます。アルミ製のもの、安定感のある
ものを使いましょう。

 

 

庭での作業は、いい気分転換になると思います。

 

元気のなかった樹木が、剪定や水や肥料をやったことで活力を取り戻したとき、
ある種の達成感を味わえます。

 

植物は、ペットのように甘えてきたりしませんが、葉の色を濃くし、
花や実をつけて、こちらの努力に応えてくれます。

 

 

 

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